MG5期をプレイして学ぶ「利益の本質」

2025年2月28日

前回までのブログでは、MG(マネジメントゲーム)の概要や、MQ会計の全体像について解説しました。今回は、MGを実際に5期プレイすることで学べる「利益の本質」に焦点を当てます。

1. MGの5期をプレイする意義

MGでは、1期ごとに経営の意思決定を行い、決算を繰り返しながら5期分の経営を経験します。プレイヤーは、

  • 価格(P)を設定し
  • 変動費(V)を管理し
  • 数量(Q)を増やす工夫をし
  • 固定費(F)をコントロールする

といった、実際の企業経営に必要な要素を学びます。

2. 企業方程式を活用した利益構造の理解

MGでは、以下の企業方程式を使って利益の構造を分析します。

PQ = VQ + F + G

  • PQ(売上) = P(価格)× Q(販売数量)
  • VQ(変動費総額) = V(変動費単価)× Q(販売数量)
  • F(固定費) = 毎期発生する固定的な費用
  • G(利益) = 売上から変動費と固定費を差し引いたもの

この方程式をもとに、利益を増やすための施策を考えます。

3. 利益を最大化するためのポイント

MGを5期プレイすることで、以下のような利益向上のポイントが明確になります。

① 価格(P)の戦略的設定

価格が高すぎると売れず、低すぎると利益が出ません。適正な価格を見極めることが重要です。

② 変動費(V)の管理

仕入れコストや生産コストを最適化することで、1個あたりの利益(P – V)を確保します。

③ 販売数量(Q)の拡大

広告や販売戦略を工夫し、販売数量を増やすことでMQ(売上総利益)を向上させます。

④ 固定費(F)のコントロール

固定費を増やしすぎると、MQが増えても利益が出にくくなります。適正な規模での経営を意識することが大切です。

4. 5期のプレイを通じた学び

MGを5期プレイすると、次のような成長を実感できます。

  • 短期的な利益ではなく、長期的な利益構造を考える視点が養われる
  • 固定費を賄えるだけのMQを確保する重要性が理解できる
  • 経営判断の積み重ねが最終利益にどう影響するかを体感できる

5. まとめ

MGを通じて、「利益の本質」は単なる売上の増加ではなく、

  1. 適正な価格設定
  2. 変動費のコントロール
  3. 販売数量の拡大
  4. 固定費の適正管理

といった要素のバランスによって生まれることを学べます。

次回は「MGの盤上だけじゃない!実際のビジネスに活かす考え方」について解説します!

 

 

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Posted by itsuji-hd-admin